痔と言うと男性特有の病気と思われがちですが イヤイヤ!
実は女性こそが痔になりやすい環境下にあるんですよ 特に切れ痔が多いとされてて、痔に悩んでる女性が多いのも事実です。
目 次
1.まずは『肛門』の構造からです。
●肛門クッション
括約筋と直陽部分の粘膜、肛門部分の皮膚の間には、毛細血管が網目状に集まった弾力性に富んだ部分がある。肛門をクッションのように保護しピッタリと閉じる。
●括約筋
直陽と肛門の周りを取り囲んでいる、肛門を開け閉めする働きをする筋肉で無意識のうちに働く内括約筋と自分の意思でコントロールする外括約筋がある。
●歯状線
直陽(痛みを感じない粘膜)と肛門(痛みを感じる皮膚)の堺となるギザギサの線。
●肛門陰窩
歯状線のところにあるくぼみです。
2.痔(じ・ぢ)の種類は?
痔を大きく分けると3つのタイプがあります。
●イボ痔 いちばん有名なのがイボ痔になります。
これは読んで字のごとく、肛門の組織が大きくなってしまいます。痔を患う方の約60%がこのイボ痔で、男女ともになりやすいものです。
●切れ痔
肛門が切れてしまうことによって起こります。男性より女性の方が罹患率は高いです。
●痔ろう(あな痔とも言う)
上記2つの痔に比べて、あまり知られていなのではないでしょうか?肛門陰窩というくぼみから感染し、膿の通り道ができてしまう病気です。
これだけは手術が必ず必要になり、長年放置しておくと癌化する危険もあります。
女性より男性の方が罹患率が高くなっています。
■痔(じ・ぢ)の症状■
![]() |
![]() |
![]() |
●排便時に出血する。 ●便に赤い血が混じっている。 ●残便感がある。 ●排便時にイボが出てくる。 ●運動した時イボが飛び出す。 ●イボがずっと出ている。 ●排便の時痛む。 ●急に肛門付近にイボができ痛い。 |
●出血がある。 ●排便後に痛みが続く。 ●肛門の一部にたるみがある。 ●肛門周辺がむずがゆい。 ●便が細い。 |
●熱がでる。 ●肛門周辺に痛みがある。 ●肛門周辺に熱感がある。 ●肛門周辺に腫れがある。 ●下着と肛門周囲に膿がつく。 |
3.痔ってどうしてなるの?
人に言えないチョッと恥ずかしい病気の『痔』
てっきりオジサンが、なるとばかり思ってたのに~!
以外と若い女性に多いのが痔です。
どう言うことかと言うと、たとえお尻が痛くても、出血しても恥ずかしさから、なかなか病院へ行けず、そして悪化してしまうケースが多いようです。
肛門に負担を掛けると痔になりやすい。
- 硬い便をついついりきんでしまう。また、下痢症の人も痔になる。
- アルコール、たばこ、辛いものが好きな人
- 職業上で長時間同じ姿勢を続ける(座りっぱなし、立ちっぱなし)な人
- 妊娠、出産の人
- 後は、遺伝的な要素です。
それから、痔を放っておくとどうなるか?
放っておいたら痔は悪化するだけで絶対に良くなりません。
最悪の場合はガンになる可能性もあります。
4.痔に関してのデータあれこれ。
5.痔の改善方法と治療は?
家でも職場でも、どこでも手軽にいつでもできる痔の改善方法があります。
それは、東京理科大の原田茂教授が、開発した方法です。
肛門を締めたり開いたりする肛門括約筋というのがあります、それを引き締めたり力を抜いたりする運動をするのです。
具体的には肛門から外に出たウンチを切る時の動作を一秒に1回よりチョット速く、1分間行います。
つまり一回の運動でウンチ切り動作は、100回程度です。座って行ったほうが、立ってやるより、やり易いです。
原田先生は通勤電車の中で何食わぬ顔をして実践していたようです。
それを1日に数回行います。一日に合計で3分程度の運動です。
先生は、重い痔核(いぼ痔)や裂痔(切痔)でも一週間で治ると言っておられます。
私は一日(翌日)で治ります。私の周りも3日以内で治っています。
この場合の「治る」とは、排便時の痛みと出血が無くなることです。
治った後も、3、4日は運動を続けてください。これで当分再発しません。
数ヶ月も継続すればイボも小さくなっていくそうです。
食生活から改善していく。
冬はズボン下は必ず履いて、分厚い靴下を履き下半身を温める。
食事は、和食を中心に、根菜、温野菜、色の濃い食品、未精製の食品を気をつけて摂るようにします。
天然の良質のビタミン(特にビタミンC)、ミネラルの栄養補助食品を摂る。
適度な運動、股関節ストレッチなどして血行を良くする。
痔の症状によっては自宅での治療が難しく、専門医による治療・手術が必要な場合もあります。
でもでも、いざ病院に行くとなると病院選びに迷いませんか?どの病院に行けばよいのかってね?
ここで、耳寄りな話です。
お尻・肛門の疾患は【肛門科】を受診してください。
「肛門は直腸の一部だから胃腸科で診てもらおう」
とお尻が痛いのに胃腸科を受診される方もいらっしゃるようですが、胃腸科には内科出身の医師が多いのです。
病院にいくほどの事態ですので、痔の治療に手術が必要な場合があります。
肛門科の医師の多くは消化器外科出身なので、ここは恥ずかしがらずに肛門科に行くようにしましょう。
肛門科の中でも大腸肛門学会専門医に所属する肛門科医のいる病院なら安心です。
痔の治療・手術には専門的な知識と技術が必要な場合があります。<
6.この記事のまとめ
いかがでしたでしょうか? 少しでも参考になれば幸いです。(^o^)
次に見て欲しい記事はこちら