色覚異常の見え方と色覚異常の遺伝について!遺伝は治療不可なの?

mm255 色覚異常の見え方と色覚異常の遺伝について!遺伝は治療不可なの?
私が小学校の頃は色覚の検査が有ってたけど現在は色覚の検査はやって無いんだね?

これも個人情報法の影響なのかなそれによる隠れ色覚異常者が増えた。




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1.色覚異常とはどんな症状なの?

色覚異常とは、赤と緑など色の識別が難しい状態を指す診断名です。

1-1. 色覚異常の方の見え方

人間の目には、青、緑、赤それぞれの色を認識するための錐体があります。どの錐体が機能していないかによって、色覚異常の方の中でも見え方が少しづつ違います。

下図は色覚が正常な場合とそうでない場合の見え方の違いを示しています。

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色覚障害を医学的には色覚異常といいます。

 

1-2. 先天色覚異常とは?

先天性色覚異常とは、生まれながらにして色覚に異常がある人のことで、大半が遺伝によるものだと考えられています。この色覚異常は生まれながらにして発病するもので、残念ながら治療法は見つかっていません。

色覚異常の遺伝子は、伴性劣性遺伝子と呼ばれるもので、男性の場合は両親のどちらかが色覚異常者もしくは保因者であれば、色覚異常者となり、女性は色覚異常もしくは保因者となります。



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現在日本人男性の約5%、日本人女性の0.2%が色覚異常者であると分かっており、300万人以上が発病していると考えられています。また、自分で認識しているかどうかは別として、日本人女性の10人に1人が保因者であると考えられています。

 

2.全色盲とは?

 
色覚異常のなかでも最も程度が強く、1色型色覚と分類されています。非常にめずらしいもので、10万人~20万人に1人の割合で発病します。

色を感じ取る視細胞が全く機能しない状態であるので、明るいか暗いかの判別しかできず、新聞やモノクロ写真のような世界になります。

また、この全色盲では視力も0.1程度と非常に弱いことが多く、一般の人には普通の明るさと感じる程度でもまぶしく感じてしまったり、自分の意志ではなく勝手に眼球が振動してしまうといった色覚以外の問題もあります。

近視などとは違い網膜の問題なので、眼鏡などで視力の矯正ができません。明る過ぎる環境ではさらに視力が低下する可能性があるため、サングラスなどを使用します。

 

3.色覚異常の遺伝について

これは、男性に1本、女性に2本あるX染色体の異常によるもので、正常なX染色体が1本あれば起こらないため、男性に起こる割合が高くなっており、日本人の場合は男性が約5%で女性の0.2%の頻度となっていますが、その程度は人によってい違います。

正常なX染色体が1本あれば色覚異常にはならないのですが、男性の場合は染色体が1本だけであるため、男性のX染色体が異常であれば色覚異常になります。

しかし、女性の場合はX染色体が2本あるため、1本でも正常であれば色覚異常にはなりません。ちなみに、X染色体の1本が異常である女性は「遺伝的保因者」と呼んでいます。なお、両親の遺伝子の組み合わせによって下記のような遺伝が考えられます。

 

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●父親が正常・母親が遺伝的保因者のとき
・息子の半数は色覚異常
・娘の半数が遺伝的保因者

●父親が正常・母親が色覚異常のとき
・息子は全て色覚異常
・娘は全て遺伝的保因者

●父親が色覚異常・母親が遺伝的保因者のとき
・息子の半数は色覚異常
・娘の半数は色覚異常
・娘の半数は遺伝的保因者

●父親が色覚異常・母親正常のとき
・息子は全て正常
・娘は全て遺伝的保因者

●両親とも色覚異常のとき

・こども全てが色覚異常

 

4.色覚異常で見分けにくい主な色の組み合わせは?

① 赤色と緑色
② 赤色と黒色
③ 橙色(だいだいいろ)と黄緑色
④ 茶色と緑色
⑤ 緑色と灰色
⑥ 緑色と黒色
⑦ 青色と紫色
⑧ ピンクと白色
⑨ ピンクと灰色
⑩ ピンクと白色

 

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人によって程度の差があり、上記が全てではありません。

  色覚検査は、元々小学校の全生徒を対象に行われていましたが、1994年~2002年度までは小学4年生の健康診断にだけ義務づけられました。

 

しかし、色覚異常があっても生活に支障のない人が多く、検査の結果が社会的な差別につながりかねないなどの理由から、2003年度から小学校の色覚検査は中止されました。

なお、2001年に労働安全衛生規則が改正され、雇用者が色覚検査を行う義務は撤廃され、国は色覚異常の有無を採用基準のひとつにしないよう指導してきました。

ただ、色覚異常があると職務に影響がでる仕事(航空関連・写真関連・食品関連の一部・自衛隊・警察官などの公務員)は業務に支障が出ることを理由に採用が制限されています。

5.この記事のまとめ

上記の『色覚異常の遺伝形式(伴性劣性遺伝)』の図に示されているように、母親が色覚正常で、保因者でもない場合12、生まれてきた男児は全員が色覚正常ですが、父親が色覚異常だった場合は2女児は保因者になります。

一方、母親が保因者であった場合は34、父親が色覚正常であっても3男児は半々の確率で色覚異常になり、父親が色覚異常だった場合は4女児も色覚異常か、あるいは保因者になります。母親が色覚異常であった場合は56、男児は全員が色覚異常になり、父親も色覚異常だった場合は6女児も全員が色覚異常になります。

 

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